魚を大事にしすぎて、売れなくしているのかもしれない
魚屋をやっていて、
自分のダメなところだなと思うことがあります。
魚を大事にしすぎるところです。
魚を大事にする。
それ自体は、悪いことではありません。
でも、それが行き過ぎると、
商売としては弱くなることがあります。
悩み
魚は、店に並べないと売れません。
当たり前です。
見えなければ、
お客さんには伝わらない。
でも、私はその当たり前が、
うまくできない時があります。
特に夏場です。
うちは、もう店を締め切ってやっています。
昔みたいに、
外に向かってオープンに売っているわけではありません。
中ではエアコンもつけています。
それでも、外が30度を超えるような日は、
店の中の温度管理が難しくなります。
ショーウインドウも、
ガチガチに密閉されているわけではありません。
扉を開ける。
お客さんが見る。
また開ける。
そのたびに、少しずつ温度が上がっていきます。
冬ならまだいい。
でも夏は違う。
置いておくだけで、
魚が傷んでいくのがわかる。
アジ。
サバ。
イワシ。
カマス。
メバル。
そういう魚を並べないと、
お客さんには見えません。
見えなければ、
売れません。
でも、並べている間に、
魚は少しずつ傷んでいく。
でも、売れない。
私は、魚があることを知っています。
でも、お客さんは知らない。
見えなければ、
ないのと同じです。
そこなんですよね。
問題
暑い日は、
お客さんもなかなか外を歩きません。
魚を出しても、
見てくれる人がいないことがあります。
でも、出している魚は傷んでいく。
お客さんは来ない。
魚は傷む。
そうなると、
何のために出しているんだろうと思ってしまいます。
魚を守りたい。
でも、売らなければいけない。
守りすぎると、売れ残る。
結局、その魚をダメにしてしまう。
何をやっているんだろうな。
そう思う時があります。
自分って、魚屋に向いてないなぁ。
そう思う瞬間です。
魚をきれいに保つこと。
魚を見せて売ること。
この二つは、
いつも同じ方向を向いてくれません。
しまえば、守れる。
でも、売れない。
見せれば、売れるかもしれない。
でも、傷む。
魚屋なのに、
魚を売るのが下手なのかもしれません。
大事にしているつもりが、
売れなくしている。
これは、私のダメなところです。
でも、雑には扱いたくない。
そこだけは、
どうしても譲れない。
解決法
では、どうすればいいのか。
最近は、インスタやSNSを使うことも、
一つの方法なのかなと思っています。
魚を店に長く出して見せるのではなく、
写真で先に見せる。
「今日はこれがあります」
それを、店に来る前のお客さんに伝える。
そうすれば、魚を冷蔵庫にしまったままでも、
お客さんには伝わるかもしれません。
魚を守りながら、
魚を見せる。
これができれば、
少し変わる気がします。
たとえば、朝のうちに写真を撮る。
今日のアジ。
今日のカマス。
今日のメバル。
刺身にできる魚。
焼いておいしい魚。
煮付けに向いている魚。
それを短く出す。
長い説明はいらないと思っています。
今日、何があるか。
どんな食べ方ができるか。
それだけでも、
お客さんには伝わる。
魚屋は、店頭で魚を見せて売る商売です。
でも、今はスマホで先に見せることもできます。
店に並べる前に、
お客さんに知ってもらう。
それなら、魚を傷めずに見せられる。
昔ながらの魚屋のやり方と、
今の道具を少し組み合わせる。
それが、これから必要なのかもしれません。
魚は、見せないと売れない。
でも、見せると傷む。
だったら、写真で先に見せる。
簡単なことかもしれません。
でも、私にとっては、
けっこう大きな課題です。
魚を大事にしながら、
ちゃんと売る。
その形を、もう少し考えていきたいと思います。

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