魚の目利きは難しい|30年の魚屋でも仕入れを外す理由

魚の目利きは、本当に難しいです。市場で魚を見て、手に持って確かめても、食べてみるまで分からないことがあります。

身の張りもある。魚体の感じも悪くない。「これなら大丈夫だ」と思って買います。

それでも、おろして食べてみると、「あれ、思っていた魚と違うな」と感じることがあります。

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魚の目利きは見た目と手触りだけでは決まらない

魚を仕入れる時は、まず見た目を確認します。そして、実際に手に持ち、魚体の張りや硬さも確かめます。

ただし、見た目も持った感じも悪くない魚が、必ず期待どおりとは限りません。

スーパーなどのパックに入った魚は、手触りまで確認できないため、さらに難しくなります。目の澄み方や色つやなど、パック越しで確認できることは、「パックの魚の見分け方|魚屋でも難しい鮮度判断」にまとめました。

おろして初めて分かる身質と味

包丁を入れてみると、思ったより身が柔らかいことがあります。

また、脂はあるけれど、味が少し弱い魚もあります。自分なりに納得して買った魚でも、最後は食べてみるまで分かりません。

長く魚を見てきても、外す時はあります。魚には、そういう難しさがあります。

外した経験を次の仕入れに残す

自分で見て、自分で納得して買った魚です。良くなかった時は、その経験を次に残すしかありません。

この時期の、この産地の、この魚は少し気をつけた方がいい。あまり大きすぎると良くない。逆に、小さすぎると値打ちがない。

そういうことを、その都度、絶えず更新しています。失敗も次の仕入れ判断に使えば、ただの失敗ではなくなります。

同じ産地、同じ魚でも違う

同じ産地でも違う。同じ魚でも違う。同じように見える魚でも、食べてみると違います。

だから、その都度また考える。また覚える。そして、また自分の基準を変えます。

30年見ても魚の目利きは更新中

魚を見て、もう30年になります。自分で市場へ行き、魚を見て、手に持ち、これならいいと思って買ってくる。

それでも、たまに外します。

どれだけ難しいんだよ。魚って。

30年たっても、私の魚の目利きはまだ更新中です。商売で完璧を目指すのは、本当に大変で、難しいことだと思います。

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この記事を書いた人

築地・豊洲市場に通って30年。街の小さな魚屋として、旬の魚や、おいしい魚の選び方、下処理・食べ方を魚屋の目線で紹介しています。

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