見た目はいい。でも買わなかったヒラメ

見た目は似ているが身質の違うヒラメを比較したアイキャッチ画像 魚屋の本音
見た目は良くても、触ってみると身質に違いが出ることがあります。

昨日の仕入れでは、刺身に使う白身魚が欲しくて、ヒラメを見ていました。

肉厚で、見た目もきれい。
鮮度も良さそう。

ただ、触ってみると身がゆるい。

良いヒラメにある、身の締まりが感じられませんでした。

見た目だけでは分からない

5枚おろしにした透明感のあるヒラメの身

以前、同じようなヒラメを下ろしたことがあります。

三枚に下ろした身には透明感があり、白く濁っているわけでもありません。

それでも、食べてみるとおいしくない。

身の組織そのものが弱っているような柔らかさがあり、そぎ切りにすると食感が負けてしまいます。

味もぱっとしません。

良い白身は、身に締まりがあり、白身らしい繊細な味がある。

そして、食べたあとに美味しさが残ります。

切り方だけでは変えられない

もちろん、刺身は切り方でも味が変わります。

ヒラメは、分厚く切るよりも、そぎ切りにして薄めに切ることが多いです。

切る厚さや包丁の入れ方によって、口当たりや味の感じ方は変わります。

ただ、切り方は魚が持っている良さを引き出すためのものです。

もともと身質の良くない魚を、包丁だけでおいしい魚に変えることはできません。

別の白身を選ぶ

白身魚が欲しい日でも、最初からヒラメに決めて市場へ行くわけではありません。

実際に見て良くなければ、ハタ、メダイ、イサキ、コチ、スズキなど、その日に良さそうな白身へ変えます。

旬の魚は、教科書やカレンダーでも分かります。

でも、その魚が本当に良いかどうかは、市場へ行って見て、触ってみないと分からないんですよね。

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